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IT導入の目的は今や単なる効率化のためではない。ビジネス拡大を促進する強力な武器であるという側面にこそ注目すべきだ。グローバルに企業競争が激化する中で、日本企業はITをどう活用すべきか、また、IT投資を成功させるポイントは何か、について栗原潔氏にお話を伺った。 |
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ITのビジネスに与える価値は、Efficiency(効率性)とEffectiveness(効果)の大きく2つに分けられる。Efficiency(効率性)とは、人間が行っている業務をITに置き換えることで、業務スピードを増し、コストが削減されるという面である。一方、Effectiveness(効果)とは、蓄積された情報を活用して得られるビジネス上の効果(魅力的な製品やサービスの開発など)を意味する。
ITの効率面のみを考えていたのでは、イノベイティブな業務革新は期待できないだろう。ITの効果面、つまり、業務のタイムリーな分析を可能にし、ビジネスプロセスを革新し、競争力を向上するという側面にこそ着目すべきだ。ここで重要となるのが、BI(ビジネス インテリジェンス)という概念である。
BIとは、蓄積されたデータを業務に結びつけ、知識を構築していくプロセスやシステムである。具体的には、システムと対話しながら、データベースの中の各種多様なデータを多次元で分析、ビジネスに有用な知識を抽出することを意味する。 |
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BIを補完する概念としてCPMやBAMが重要になっている、CPM(コーポレート パフォーマンス マネジメント)は、企業全体のパフォーマンスを管理することであり、BAM(ビジネス アクティビティ モニタリング)とは、パフォーマンス指標をタイムリーに入手し、適切なアクションを取れるようにすることを指す。
CPMやBAMをフルに活用できれば、リアルタイムエンタープライズの理想に近づくことができる。リアルタイム・エンタープライズとは、ガートナーが考える企業の将来ビジョンであり、外界の変化に可能な限り迅速に対応できる企業を指す。PCのインターネット販売は今日におけるリアルタイム・エンタープライズの一つの典型例だ。このシステムでは、刻一刻と変化する仕入れや製造などの状況が把握でき、あらゆる業務が滞りなく進行するので、大幅な生産性の向上やコスト削減が果たされる。その結果、速やかな戦略の立案、迅速なサービスの開始が期待できる。
次の調査結果からも、リアルタイムエンタープライズへの期待度を読み取ることができる。90%以上の企業が、差別化要素を「迅速なサービス」と答えている。 |
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| ガートナーでは、2006年から一気にBIの導入が進み、年商10億ドル以上の企業の70%が、従来のアプリケーションとBIを組み合わせてCPMを実現すると予測している。急激に変化する市場の中では、生産や販売などの業務だけでなく、企画・立案・分析などの経営にも迅速さが求められているのである。 |
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