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WEBセミナー ITが変える企業経営
コスト削減 中小企業ほど利用価値の高いアウトソーシング 早稲田大学商学研究科非常勤講師 浜屋敏氏
 アウトソーシングによるコスト削減は十分にメリットということができるが、必ずしもそれは、企業競争力に直結するものではない。コスト削減によって生じた経営資源をどう活用するかが課題である。また、情報システムのアウトソーシングは、柔軟な組織体系を持つ中小企業ほど、そのメリットを活かしやすいといえる。アウトソーシングによるコスト削減と経営資源について、浜屋敏氏にお話を伺った。
「持たざる経営」のメリットを享受
 ITは、残業代などの人件費削減、伝票の削減、在庫の削減など、さまざまな分野でコスト削減効果を期待できる。しかし一方、情報システムにかかるコストは決して小さくない。そこで最近では、情報システムのアウトソーシング、という考え方が定着しつつある。
 図は、情報システム関連業務について、ITとビジネスを縦軸に、実施業務か計画業務かを横軸にとり、分類したものだ。情報システムのアウトソーシングは、通常、図上4の業務に対し行われることがもっとも一般的だ。この結果、ハードに関わる部分を外部委託することで無駄が減り、急激なニーズの変化にも柔軟に対応しやすくなる。これは、「持つ経営」から「持たざる経営」への転換であり、資本効率の向上につながる。
 こうしたアウトソーシングは、特に中小企業で利用価値が高いといえる。中小企業は、人的コストの面から専門家を多く抱えるのは困難だ。また、モバイルアクセスなど、システムの利便性を高めるとインフラの脆弱性が増すため、セキュリティコストがかさんでしまう。その点、SIベンダーにもともとあるインフラと管理体制を利用することで、低コストで安全性の高いシステム構築を実現できる。
 例えば、エステティックサロンのフェスタでは、全国70店舗のサーバを廃止しセンター集中管理にしたことで、約20%の運用コストの削減に成功している。
 
図.情報システム関連業務の分類(浜屋敏氏)
 
解説図
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浜屋敏氏
(はまや さとし)早稲田大学商学研究科非常勤講師。富士通総研経済研究所主任研究員。京都大学法学部卒業。富士通へ入社後、富士通総研に出向。ITの経済・企業・社会へのインパクトに関する調査研究業務に従事。米国ロチェスター大学経営大学院修士課程終了。専門は、経営情報システム、特に企業におけるITガバナンスや電子商取引の動向。
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